2012/10/25

❝今❞が自分の将来を変えていく[齊藤|愛知淑徳大3年]





愛知淑徳大学3年 齋藤 寛之

『当然結果は大事だけれど、それはやってみないとどうなるかなるかは分かりません。だからこそ“今”が大切で、その今が自分の将来を変えていくのだなと思います。 』


受け入れ企業先:有限会社 大橋量器
インターン期間:20122.2020129.20
大学・学年:愛知淑徳大学ビジネス学部3



◆なぜインターンをしようと思ったのか?

目の前のことから逃げ出している自分と今の大学生活から抜け出したかったからです。
 インターンをしていた前の自分を振り返ると、今まで本気で何かに挑戦をしたことがあるだろうか、自分はこんなことをやってきたと誰かに言えるだろうか?と自分に問いかけるとそれに応えることができませんでした。
 高校入学も大学入学も推薦入学で、高校の部活も燃尽きるまでやったかと言われるとそうではなかった。いつも中途半端で嫌なことは避けてばかりでした。そんな自分を変えたいと心の中では思っているものの行動に移していない自分がいて、何をしていいのかと迷いながら過ごして大学1年生を終えました。でも「大学生活このままでいいのか、このまま終わっていいのか」と思っている時に、長期実践型インターンシップの紹介が講義のなかでありインターンフェアに行ってみました。そしてフェアで私は衝撃を受けました。自分と同じ学生が自分のインターンについて堂々と話していて本当に輝いて見えた。半年間という長い期間であるけれど、ここには本気で挑戦できるモノがあるのではないか、今の自分から抜け出せるのではないかと思った。なんかすごくわくわくしました。今思うとあのフェアに行ったことがチャレンジするための一歩踏み出す一番のきっかけになったと思います。

◆インターン先を選んだきっかけはなんですか? 

私がインターンをしていた大橋量器は、伝統的な「枡」を現代に届ける枡専門メーカーです。「枡」の技術を活かした商品開発、販路拡大をしていて面白い企業だなと思っていたのが最初の印象です。しかし一番のきっかけは、大橋社長でした。インターンフェアでの座談会で社長が「考えるよりも行動」とおっしゃっていて、私はそれを聞いて自分は真逆だなと思いました。考えてばかりで行動していない自分がいて、そんな対照的な社長がとてもかっこよく見えたのを覚えています。枡に対する思いが強く、枡を残すために常に行動している社長と共に半年間本気で挑戦したいと思ったからです。

◆インターン中でつらかったことややりがいは?

 大橋量器でのインターン生の主な業務は催事での販売活動でした。インターンを始めてまだ月日が経っていない頃百貨店で1ヶ月の販売がありました。しかしいきなり担当の方に思いっきり怒られてしまいました。原因は店頭に並べるはずの商品が揃っていなかったからです。自分は入ったばかりで今回の催事のことをまったく把握しておらず、なんで怒られたのだろう?最悪だな、自分関係ないよと思っていました。しかしそれはよく考えると周りの方に大きな迷惑をかけていたと気付きました。百貨店の方は商品が揃っていないと売れない、お客様が買いたいと思って来てくれているのに商品がないから買えない。そして毎日丹精込めて商品を製作してくださっている社員のみなさんがいるのに、商品を揃えられてないことで会社の信用が落ちてしまうのではと考えたとき自分は大事なことを任せられているのだと気づきました。周りの人のためにも自分がやるしかないと思いました。それからはほぼ毎日のように百貨店に通い、営業開始から終了までずっととにかく声をだし、自分のやれることを全力でやりました。すると徐々に担当の方からの信頼も取り戻せるようになり、大橋量器は毎日来てくれるから助かるよと言っていただきました。
 この経験は会社での業務でも生かせました。今まで自分だけの視点しかなかったことが、周りの視点から少しずつ考えられるようになりました。毎日社員さんよりも早く会社に来て掃除をする。そうすれば社員さんはすぐに作業に取り掛かれる。それは結果として商品を求めているお客様に早く届きます。枡作り体験ではお客様にどうやったら楽しんでもらえるのかを常に意識しました。そう考えると自分がしている仕事の意味や目的が徐々にはっきりしてきてやりがいもでてきました。インターン生がやれることは限られているかけれど、自分がやってきたことが大橋量器の目指すべきところの過程のほんの一部を担っていたと思うと大変誇りに思います。


◆インターンがあなたの人生に与えた影響はなんですか?

  結果よりもそれまでの過程が大切だと気づかされました。
 インターンをしていてたくさんの失敗をいっぱいしました。でもまた同じようなことをするとき、前はこうやって失敗したから次はこうやってみようと日々どうやればいいか改善を繰り返していくことで少しずつ良くなっていき、今まで失敗していたことが成功するようになっていきました。
  今やっていることはどんな結果を生むだろうか。うまくいくのか失敗するのかと結果ばかりを見ていました。当然結果は大事だけれど、それはやってみないとどうなるかなるかは分かりません。だからこそ“今”が大切で、その今が自分の将来を変えていくのだなと思います。

◆これからインターンをやろうと思っている人に一言

 みなさんこの長期実践型インターンシップを知って、半年間って長いな、自分にできるのかなと思う人いるかもしれません。
 でも自分には無理だなって思うことに少し高いハードルに敢えて挑戦することが自分の成長につながるのではないでしょうか?できるかな、できないかって思うかもしれません。
でもできるかできないかはやってみないかはやらないと分かりません。できなければ、どうしたらできるか考え行動するだけです。もし少しでも興味を持ったら一歩踏み出しましょう!!