2012/11/07

大きく変わると書いて「大変」。大変なことの方が多かった[矢野|南山大]


南山大学3年 矢野 真寛


『楽しかったからやってよかったというのではなく、むしろ大変なことの方が多く、だからこそやってよかったと思います。大きく変わると書いて「大変」です。大変な事をなんとかやりきる、その中で自分は成長できたと思います』





受け入れ企業先:株式会社 桃の館
インターン期間:2011/9/62012/8/31


なぜインターンをしようと思ったのか?


もともと自分はインターンをする気は全くありませんでした。しかし、あるフェアに行ったことでインターンをしようと決意をするに至りました。自分は社会に出てカッコよく生きる大人になりたいという漠然とした目標はあったものの、何をどう頑張ればよいか具体的にはわかりませんでした。そんな中、刺激的なインターンフェアがあるからと知人に紹介してもらい、とりあえずフェアに足を運んでみました。そこで出会った人々には衝撃を受けました。そこで出会ったカッコよい経営者の方々や東海圏のキラキラした学生達は、夢に向かって全力で頑張っていたからです。自分もカッコよい経営者のもとに弟子入りして頑張ったらカッコよくなれるはず!と感じたので、このインターンに挑戦しました。


インターン先を選んだ理由はなんですか?


単純に人です。“信頼”を一番大事にしているという言葉だけを信じて、この人ものとでインターンをしようと思いました。自分は中学・高校・大学とテニス部に所属して命をかけて一生懸命頑張っていましたが、その頑張りだけでは何か足りていないと感じていました。それが人との“信頼”でした。自分は人を信用しきれず、人との信頼関係を築いたことがありませんでした。生きていく上で一番大事何のではないかと思われる、この“信頼”をここで学ばず、どこで学ぶのかという思いで、自分のインターン先の素敵な師匠のもとでインターンをしようと決意しました。


インターン中の業務、またその中でつらかったことは何ですか?


自分の業務は主に広報でした。桃の館というお菓子会社の課題に、商品はこの上なく美味しいものばかりであるが、商品の良さを外に発信できていないため、売り上げがイマイチ上がらないといった現状がありました。この課題解決をすることが主な業務でした。Facebookやツイッター、ブログなどを使ってPRしたり、直接記者にアプローチしたりしていましたが、中々効果が上がらず、落ち込みました。正直これは言葉以上に辛かったです。というのも、ひとつひとつにものすごく精神力・体力を使っていた中で、成果が出ないということはまるで自分が大きく否定された気分だったからです。
他には「有言実行」をし続けなければならなかったということです。広報というのは色々とやり方があるので、その中からどれをどうすればよいのかを考えて行動するのが大変でした。この成果を出すためにいつまでにこれを終わらせると宣言して、実行に移すことは、常に覚悟が必要だったからです。
しかし、その覚悟のおかげで以前よりはるかに現実にしっかりと向き合えるようになってきたようにも感じます。


インターンで得たことはなんですか?


 数え切れないほど他多くのものを学びましたが、その中でも特に以下の3つです。まず、仲間の大切さです。インターンをやる前は、自分ひとりの力で何でもできると勘違いしていました。インターンでは自分ひとりの力では何もできず、どうすることもできないときが多々ありました。そんな中、周りのスタッフや、師匠、他のインターン先のインターン生や経営者たちが自分の事を支えてくれました。そのおかげで自分はインターンをやりきることができたと言い切ることができます。そしてそんな仲間とはこれから一生頑張っていきたいと思います。
 2つ目は、インターンで得たことは、思ったことは人にしっかりと伝えることができるようになったことです。色々思うことがあっても、衝突が嫌で言いづらかったり、言わないでおくというのが自分の今までの悪い癖でした。しかし、このインターンではそれが原因で、師匠との意思疎通がうまくできず、仕事に気持ちが全然入らなくなってしまったことがありました。そんなときに周りの仲間にも支えられながらも、師匠にしっかり自分の思った事を伝えることができたことで、初めて真実が見えました。この経験から、自分の中でもやもやを残しながら過ごしていると、自分がだめになる、だったら相手にしっかり伝えようという考えに至る事ができました。
 最後に、悩むという時間がなくなったことです。今までは、辛いことがあったときはくよくよ悩んでいましたが、今は悩む余裕があるくらいなら、その代わりにどうすれば解決できるかを考えることができるようになりました。そうなったのも、自分の師匠である経営者の側にずっといることができたことが主な要因だと思います。自分の師匠は自分なんかよりもはるかに責任重大で大変なことばかりしており、その中でもいかにして良い道に進めるかばかりを一生懸命考え、常に行動しきっていました。この姿を間近で見て、師匠の負担を少しでも減らせるような手伝いをしたりしながら、そういったマインドになることができたように思います。


インターンをやろうと思っている人に一言。


 インターンをした人は必ずやって良かったという言葉を発します。僕も例外ではありません。しかし、楽しかったからやってよかったというのではなく、むしろ大変なことの方が多く、だからこそやってよかったと思います。大きく変わると書いて「大変」です。大変な事をなんとかやりきる、その中で自分は成長できたと思います。ここまで、自分と向き合って自分を変えられるチャンスは自分の中ではありませんでした。インターンを終えた今でもそう思います。成功も失敗もありません。振り返ってみると、やるかやらないかだけの違いだけだと思います。自分をより良くしたいという人にはぜひ挑戦する事をおすすめします!