2012/11/07

細かくて、当たり前に思えることをきちんとやることの大事さに気づいた[小林|金沢大3年]


金沢大学3年 小林 美詠


素直になること、感謝すること、ルールを守ること、諦めないこと、連絡は必ずすること・・・・・細かくて、当たり前に思えることをきちんとやることの大事さに、身をもって気づけたことが私の大きな報酬です。




受け入れ企業先:聖和セミックス㈱
インターン期間:2012/4/22012/8/31


なぜインターンをしようと思ったのか?


私がインターンシップに参加しようとした最初のきっかけは、東京のNPO法人の「戦略的休学」という標語を見て興味を持ったからです。実際東京に行き、長期実践型インターンシップ制度があるというのを知りました。そこで新しい世界と出会いの可能性の魅力に惹かれました。フェアに参加したわけでも、実際に体験した知り合いがいるわけでもなかったので、直感でこれだ!と思ったのはあります。


休学中のチャレンジとして、なぜインターンを選んだのですか?


私が休学した理由は、
「大学を飛び出して、沢山の人に出会い、価値観や視野を広げたい」
という目的がありました。
なので、その中での選択肢の一つとしてまず、留学を試みました。
しかし、一年間の休学期間、留学だけでは勿体ないと決意し、帰国、
その後半年間の時間の過ごし方の選択肢の一つとしてインターンを考えました。
決意した当時は、勉強にあけくれる、海外を放浪する(バックパッカー)など悩んでいた時期でもあったので、
どれが一番私にとって、
沢山の人と出会い、新しく価値観や視野を得られるかと考えた結果、
インターン制度で社会に出ることは、自分の未熟さを知り、社会に所属することで生まれる価値観があるだろう、
生ぬるい学生生活からのいきなりの社会参加はつらいこともあるだろうけれど、
きっと充実した半年間が過ごせるだろう、と思いました。
インターンを選んだ理由は私の想像する時間の過ごし方に、条件があてはまったからです。


学校との両立ではなく、休学して臨んだからこそ、よかったことはなんですか?


学業とは一切無縁の中で、フルタイムで働き、会社の一員となって5ヶ月間働くことができたことです。
大学の単位や授業、課題のことを考えなくていい分、集中して安定した生活リズムの中週五日インターン生として
仕事をする体験は、5ヶ月間全身全霊で目標に向き合える、中途半端な気持ちではなく本気で取り組める環境をつくれた点が
休学の一番の利点だと考えています。


インターン中の主な業務はなんでしたか?


インターンの私の使命は、タイルの雑貨販路(新規事業)開拓をすべく社長の右腕となること。
けれど実際は、毎日の受注に合わせたタイルシート作成(作業)、サンプルの伝票あて名書きや梱包、
タイルサンプルの台紙作成から、来客の対応まで日常業務が基盤となった上でのプロジェクトへの取り組みという形になりました。
受注の立て込んでいる時は、一週間立ち作業も稀ではなく。商品の数や品番、グラデーションの組み合わせなど間違いを許されない点では気を抜くことのできない作業ばかりでした。


またその中でのつらかったことややりがいはなんですか?


やりがいは、自分が自社の誇りある製品を扱い、ものづくりに参加しているんだ!と実感できることです。具体的には、受注がかなりの数入ったとして、手作業で地道にタイルシートを奥さんとひたすら作成。朝から夕方まで、やり終えて、注文の枚数が無事できあがりほっと一安心するその瞬間がたまらなく好きでした。私が関与したタイルが、いつもどこかで使われていると思うと、たとえ私がインターンを終えたとしても、その施工は日本や世界のどこかで残っているという嬉しさもあります。
また、新規事業に関しては、ロングスパンで見て、どのようなディスプレイでどんな形態でうると顧客の興味をそそるのか、新しい分野での想像と不安の中で物事を推し進めることのできる楽しさがありました。
私が関与できたことは、マーケティングの中でも、市場調査の微々たるものにすぎず、商品化はおろか、期間内で会社に貢献できたことはほぼないといっても過言ではありません。しかし、新しい分野へ挑戦する難しさと、色々な条件の兼ね合いがうまくいって初めて商品化し、その上で売れ行きも検討していくんだと思うと、もっともっと参与したい魅力的な事業でした。後輩インターン生の活躍に期待します。


インターンであなたが得たことはなんですか?


素直になること、感謝すること、ルールを守ること、諦めないこと、連絡は必ずすること・・・・・細かくて、当たり前に思えることをきちんとやることの大事さに、身をもって気づけたことが私の大きな報酬です。自分の未熟さを知り、社会に所属することで生まれる価値観があるだろう、といったインターン前の予想通り、自分は当たり前の時間を守ることや言われたことをやることさえもできない未熟な人間だと気づきました。ただ聖和に所属することで、一人ではなく一員として責任もった行動をすることの大切さにも気づきました。5ヶ月間やりぬいたことが大学生活の経験の一つとして大きく自信になったことも私がインターンで得たものです。