2013/05/29

小さなことの重要さに気づき、真剣に向き合い続けた[鈴木|中京大3年]




中京大学3年(インターン当時) 鈴木絵理


『無駄に見える様な小さなことがいかに重要かということに気づけたんです。自分の目標や理想に近づくには先ず、どれだけ“塵”と真剣に向き合うことができるか。そして、必ずそれが成果に繋がると信じ続け継続していくことで成果は得られるものだと思えるようになりました。』





受け入れ企業先:有限会社大橋量器
インターン期間:2012年8月2013年2月


◆インターン先を選んだ理由・きっかけは何ですか?

私は高校時代から海外に憧れがあり、将来は女一人でも海外で働く強い女性になりたいと考えていました。しかしながら、当時の自分と向き合った時、あまりにも理想の自分とはかけ離れていることに気がつきました。厳しい環境に飛び込み自分を成長させようと海外インターンシップを考えました。けれど具体的に海外で“何”がしたいという重要な部分が曖昧であったため一歩踏み出せず断念しました。その代わりに挑戦したのがホンキ系インターンシップでした。
就職活動も控える3年次だったので、せっかくやるならこの半年間で将来の“何”(心から楽しいと思えること、興味を持てるもの)を必ず明確にしよう。そして何でも出来るハイパフォーマーに成長しようと決めていました。私は欲張りだったので、さらに可能であるのならば、海外と関わりのある会社で働き、今後の人生で英語との関わり方(仕事とするのか、趣味とするのか)を見直そうということも考えていました。これらの目的が実現出来そうな条件を全て満たしていたのが、当時成長期にいた大橋量器でした。海外展開をしているのに、社長は英語を話せないといのも興味を引いた一つの要因ですが、毎日多忙で、インターン生に社員同様な仕事を任せてくれるという点で、私のニーズとマッチしていると感じ、思い切って大橋量器に決めました。

◆インターン中の主な業務は何でしたか?

掃除や休憩のお茶だしや在庫整理という単純作業から、電話対応、お店当番、顧客企業とのメールや電話での取引、新規顧客やメディアへの商品や情報提供、枡作り体験のインストラクター、催事での販売員、ラジオでの情報発信など幅広い業務を任されました。
その中でも最も大変なのが、国内外の受発注業務です。注文を受けてから、お客様に対して納期や種類など必要情報を聞き、それから商品の製造・加工担当へ注文をリリースします。商品が出来上がってくると自分たちで梱包をし、納品書、請求書を作成し、送り状を書き、商品を集荷業者に預けるまで全て担当します。相手は国内外問わず企業様や百貨店(個人のお客様もあり)です。
どのお客様に対して「丁寧、安全、速さ」が求められました。
これに加えてもう一つ大きな仕事が、展示会業務です。アメリカのNYと東京のビッグサイトで開催されるブース形式の展示会があり、インターン生は展示会に出展するための審査書類の作成・提出から、商品リストの作成・手配、ブース構成をデザイナーさんと打ち合わせ、ブースに必要な品物を全て手配し会場まで発送します。ビッグサイトのほうは、実際に展示会に出席し、アテンドとしてバイヤーたちとの商談を行います。展示会終了後は会期中に頂いた訪問者様へのDMや依頼や注文対応といったアフターフォローを行います。展示会業務は新規販路開拓への貴重なチャンスであるため、大変ではあるものの非常にやりがいや達成感を感じられる業務でした。

◆インターンで得たことは何ですか?

「塵も積もれば山となる」ということわざがありますよね。
インターンで得たことは正に「”塵”こそに意味がある」という考え方です。
  
インターンを始める前の私は勉強でも、良い点をとるためにテスト前に猛勉強するような一発逆転を狙うようなタイプでした。反対に、受け入れ企業の社長は採算の合わない様な催事や注文といった仕事でも1%の可能性を信じて普通以上に全力で取り組むような方でした。当時の私は結果に直接結びつかない業務を無意味なものだと捉えていたため、社長がしていることが理解できませんでした。
けれど、結果的にその小さな仕事をきっかけに国内外の新規販路の開拓に結びつき、沢山のメディアに取り上げられる様になりました。目に見えて成果が出てきたんですね。その時にやっと、無駄に見える様な小さなことがいかに重要かということに気づけたんです。自分の目標や理想に近づくには先ず、どれだけ“塵”と真剣に向き合うことができるか。そして、必ずそれが成果に繋がると信じ続け継続していくことで成果は得られるものだと思えるようになりました。
半年間のインターンで得られたこの考えは現在の私の就職活動や学校生活、バイトやあらゆる場面で大きな影響を与えてくれています。半年前、成果を出すことが出来ず自信がなかった私、今ではそんなこと欠片も感じなくなりました。困難なことでも自分次第で、自分がどれほど小さなことを小さなことと思わないで打ち込めるかだと思っています。これらのことを言葉ではなく姿勢や行動で教えてくれた師匠に心から感謝しています。

◆これからインターンをやろうと思っている人に一言。

みなさんが今どんなことを考えて挑戦しようとしているか分かりませんが、きっと”何か”を変えたくてインターンをやろうとしているのだと思います。だとしたら、先ずは今の自分や状況と向き合ってみて下さい。そして、理想と比較してみてください。今あなたはどの位置にいますか?まずはそこから一歩でも勇気をもって動いてみてください。それが間違った方向であれ、確実に状況は前より変わっていきます。
踏み込むから不安なことは沢山出てきますが、必ず踏み込んだあとに見えてくる楽しさを一緒に楽しめる仲間があなたを支えてくれます!