2013/06/02

もっともっと人の喜びを作っていきたい[廣江|中京大3年]


中京大学3年(インターン当時) 廣江梨恵子

『もっともっと人の喜びを作っていきたい、「自分の為」に始めたはずのインターンは、いつしか「誰かの為に」に変わっていました。このインターンで得た価値観の変化は、私の生き方まで変えてくれました。』


受け入れ企業先:株式会社池山メディカルジャパン

インターン期間:2012年8月2013年12月


◆なぜインターンをしようと思ったのですか?

「あなたの学生生活は何点ですか?」
この言葉から始まりました。これはある先輩から言われた一言です。
3年生になって自分の学生生活を振り返ってみると、友達と遊んだり、バイトしたり、サークルに顔を出したりと、それなりに楽しい学生生活を送っていました。「けど、何か物足りない。自分の学生生活、何点?このままでいいのかな?」そう感じていた時、この長期実践型インターシップの存在を知りました。とりあえず「何か変わるかもしれない。」そう思い、この長期インターシップのフェアに参加することにしました!フェアでは長期インターシップを経験したたくさんの学生の方とお話することができたのですが、かなり衝撃を受けました。みんな、自信に満ち溢れ、本当にきらきらしていて、全く同年代には見えなかったんです。
私の求めるものはここにある!と直感的に感じ、長期インターンに挑戦することにしました。
数ある企業の中で私は、乳がんの方の為に人工乳房を制作している池山メディカルジャパンを選びました。理由は、女性として、事業内容にとても共感と魅力を感じたことと、身近に乳がんを患った方がいたので、何か力になれればと思ったからです。

◆インターン中の主な業務は何でしたか?

インターン中の主な業務は広報です。
具体的には、
•小冊子の作成
•ブログ更新
•DVDの作成など…
会社の広報用のものを作成したりと、情報発信を行いました。大変だったことは、情報発信ということなので、間違った情報は発信できないということです。
そのため、乳がんのことの勉強や情報収集は毎日欠かさず行いました。また、ブログを更新するにしても、見ている人はたくさんいますし、中には乳がんで辛い想いをした方もいるので、言葉の一つ一つに気を遣いました。自分の作成しているものは、会社のイメージに直結している、そんな大きな責任を感じながら仕事に取り組みました。この責任が仕事へのやりがいでもありましたが、同時にただの情報の横流しだけに縛られてしまっていることもありました。そんなとき「インターン生にしかできないことをもっとやってみれば?」とインターンOBの方に言われ、「私にしかできないことを」と初めて考えてみて、乳がんに対する周りの人の認知度の低さなど、インターンをしている中で感じていた自分の悶々とした想いや本音をもっと書くようにしました。
すると、facebookでのイイネ!の数が増えたり、「ブログ見てるよ、乳がん検診受けるね。」といった声を聞くことができて、とても嬉しかったです。インターン生にしかできないことをと、果敢に挑戦させてもらえるこの環境も長期インターンの魅力だと思います。

◆インターンで得たことは何ですか?

インターンで得たことは数え切れないくらいありますが、一番は「価値観が変わったこと」です。インターンを始める前、また、始めたばかりの頃は、「自分を変えたい!自信のある自分へ!」と目標を掲げ、目標達成の為に無我夢中に仕事に取り組んでいました。
でも、このインターンで出会った大人たちはみんな、自分の為じゃなく、誰かの為に本気で生きていたんです。乳がんで苦しむ方々の為、会社の為、家族の為・・・。今までは「仕事=お金を稼ぐ」というあまりいいイメージを持っていなかったのですが、「仕事=人の為に心から行動する=自分の幸せ」に変わりました。それを一番感じたのは、何度も何度も修正を重ねた会社の広報誌を完成させたときです。この自分の作ったモノが、乳がんで悲しむ人たちの心を救うきっかけになるかもしれないと考えたとき、震えるくらい嬉しかったし、ワクワクが止まりませんでした。もっともっと人の喜びを作っていきたい、「自分の為」に始めたはずのインターンは、いつしか「誰かの為に」に変わっていました。このインターンで得た価値観の変化は、私の生き方まで変えてくれました。

◆これからインターンをやろうと思っている人に一言。

変わりたいのなら自分から動かなきゃ。待っていても、誰かがあなたを変えてはくれません。だけど、このインターンは、そんな変わるきっかけやヒントを見つけることができると思います。私は人生が変わったと言っても過言ではないと、思っています。本気で働く格好いい大人たち、苦労を共に乗り越えた仲間、このインターンでの出会いは、きっと一番の財産になると思います。